Serene Buddhist temple complex with a 76m-long hall, one of the largest wood buildings in the world.

Higashi Hongan-ji Temple

2024年3月
京都駅から徒歩で行けます。
近くまで地下道あります。
お堂の中まで無料で入れます。
夕方ちょうどお経があがっていましたが、その最中でも静かにお参り可能でした。説法は無く、お経が終わるとお坊さんは帰っていきました。
900畳以上の空間は圧巻です。

You can walk from Kyoto Station.
There is an underground passage nearby.
You can enter the temple for free.
The sutra was being chanted in the evening, and it was possible to pray quietly even during that time.  There was no sermon, and the monk went home after the sutra.
The space of over 900 tatami mats is impressive.

宣如、琢如、常如の三代にわたって公海（天海の法嗣）が後見の役割をしたことをみても、東本願寺は幕府の意向のもとに造られた寺であるという性格を多分にもっていた。そしてその美学は王朝風の大和調の美学ではなく、江戸幕府の採用する朱子学の線に沿った武家風中国調の美学であったといえよう（梅原猛著『京都再発見』198頁）

近代真宗学は『歎異抄』で語られる悪人正機の説こそ親鸞思想の核心であるとした。このような近代真宗学が近代日本人に大変歓迎されたのは、ちょうど「私」という作者個人の犯した悪行を赤裸々に語る私小説が日本近代小説の中心となったのと同じ風潮によろう。親鸞のような聖者すら煩悩に悩まされ、その悪を深く懺悔していることを知ることは、容易に煩悩を脱却することのできない凡夫に喜ばれ、親鸞を自分に身近な人と思わせたからであろう。（同203頁）

私はやはりもう一度、親鸞研究は『教行信証』の原点に帰らなければならないと思う。蓮如自らが何よりも『教行信証』を重んじているではないか。『教行信証』の深い理解なくして真宗学は有り得ない。そして『教行信証』には近代を乗り越える思想が含まれていると私は思う。・・・親鸞の二種回向のせつ、すなわち「南無阿弥陀仏」を称えれば、念仏の行者は阿弥陀仏のおかげによって極楽浄土へ往生することができるが、そこに安住してはならず、やがてまた阿弥陀仏のおかげで、この穢土に帰ってきて、人々を救わなければならないというこの二種回向の考えこそ、親鸞思想の核心であると思われる。真宗の僧たるものは、自己の悪を深く反省することも決して悪いことではないが、法然や親鸞もいうように自分はこの世の人を救済するために極楽浄土から帰ってきたという信念を強く持つべきであると私は思う。近代真宗学を生んだ東本願寺が、やがて近代真宗学を超えるような超近代的真宗学を生み出すことを私は期待したい。（同206頁）

とのことで梅原は、現代にも通用する思想として相当に東本願寺の思想を重宝したようです。

西本願寺が秀吉であれば、その対抗軸として東本願寺を徳川家が支援したと言われるだけあって、巨大な伽藍が幕府との深い関係を具現化しているように思われます。

日本の歴史で京都は重要な土地柄ですが、宗教的な価値、歴史的な価値、建造物的な価値、文化的な価値、文化的な価値、全ては人のいない時間から始まる多くの僧侶の皆さんの読経と、その御勤めに参加している檀家の皆さんの信心を垣間見れる早朝のお勤めを見ると理解できる気になれます。理解するには単なる出張で端っこで参加させて貰った不信心者には果てしない距離感があるかもしれません。ただ早朝の御勤めを見るだけで心が洗われます。

浄土真宗本願寺派の大本山の一つで、その歴史的背景と建築的な美しさは圧巻。京都駅からも近くアクセスは便利な場所。重厚な木造建築と、静けさに満ちた庭園は、都市の喧騒から離れた穏やかな時間を提供してくれます。歴史に興味のある方、また京都の伝統的な美を求める旅行者にとって、訪れる価値のある場所ですね。お賽銭もスマホからQRコード決済できるようになっているところも海外の人にとっては使いやすいでしょうね。

京都駅から歩いていける。浄土真宗の総本山で親鸞聖人の御真影を安置。世界最大級の木造建築で、高さ38m、正面76m、側面58m、堂内の畳は927枚と巨大。

渉成園という庭園もある。お寺の背景には京都タワーが見える。

JR京都駅から徒歩7分。

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