埼玉県立近代美術館

JR北浦和駅から徒歩5分の北浦和公園の中に建つ美術館。黒川紀章が1982年にはじめて設計した美術館ですが、今見ても古臭さを感じない魅力的な空間です。外観は三角形のエントランス部分が特徴的ですが、建物全体は長方形で、その角部を上手く使った導線が見事。内部の見どころはやはりセンター・ホールでしょうか。地下一階から地上三階までの筒状の吹き抜け空間は天井ガラス面から光が降り注ぐさまは壮観です。館内のいたるところにさりげなく名作チェアが置かれているのも良いですね。館内の写真撮影に関しても割合寛容的ですが、撮影禁止作品もいくつかあり、それらの撮影禁止マークが小さくて分かりにくいのが少し残念でしたが、全体的には想像以上、期待以上の良質な場所でした。

数年前に訪れた事があり、良い思い出があるので、勉強も兼ねてまた来てみました。

まずは一般展示室で、学生さん達の作品を見ようとB1Fに行きました。
最初のフロアで作品をじっくり観ていたのですが、他の方を見ると何か用紙を持っている…？
何だろうと思いつつ次のフロアに行くと、そこの学芸員さんが、作品の説明が書いてあるものです、と用紙をくれました。

最初のフロアの学芸員さん2人が私が通った後に、
「渡すタイミング分かんなかった（笑）」と笑っていたのはこれか！と思い、一旦最初のフロアに戻り用紙下さいと言って、作品を見直しました。
じっくり作品を見ているというのに、さっきの学芸員さん2人の私語がうるさく、イライラして集中出来ませんでした。

学芸員の自覚があるのでしょうか？
遊び感覚でやっているとしか思えなかったです。

この件を除けば、作品も素晴らしかったですし、他の学芸員の方々は殆どきちんとお仕事をなさっていましたし、楽しかったです。

手帳を提示すれば、無料で観覧出来るという所も良いですね。

浦和北公園のほぼ中央に位置する美術館。その名の通りのモダンアートをはじめ豊富なコレクションを持ち、ユニークな企画展を開催している美術館でもあります。
訪れた日は「イン・ビトウィーン」と題して4人の作家による特別展示が行われていました。個性豊かな作品群は魅力たっぷりですが、各作家の個性があまりに違っていて、感覚を切り替えてそれぞれの作品に向き合うのになかなか苦労するような感じもありました。

地階の常設展示も鑑賞しましたが、こちらは展示スペースがやや狭いかなという印象を受けました。それでも「魅惑のリアリズム」と題した作家の作品はインパクトがあります。
並べて展示されていたクロード・モネやシャガールなどの西洋絵画が霞むような印象でした。
やはりこの美術館ならではの企画展示に期待したいところです。

特別展として永井天陽氏の作品展「遠回りの近景」も開催されていましたので写真で紹介しておきます。ポップで心浮かれるような雰囲気の作品群です。

JR京浜東北線北浦和駅の西口へ降りて約150M、浦和北公園の正面入口から奥の方に見えるのが埼玉県立近代美術館。常設展であるMOMASコレクションは入館料200円（一般）。また、館内には一般展示室があり、地域の学校やサークルの作品展なども多く開催されているようです。
その他にも共有スペースを活用した作品展示もあり、無料エリアでも芸術に出会うことができます。訪問した日は、永井天陽氏の展覧会開催中で、入口付近には作品名「テディベア」が飾られていました。外からでも目立ちます。

北浦和駅から徒歩5分。
公園内にある美術館。
大人一人入館料200円で、企画展の須田剋太展も見学できた。
フラッシュを焚かなければ写真撮影が許可されている。
屋外の階段の人物の彫刻も面白い。
館内には、レストランがあり一休みできる

営業時間