能仁寺

奥武蔵飯能を代表する素晴らしい曹洞宗の古刹です。本堂、お庭ともとても見事で、心癒されました。立ち寄った甲斐があります。

武陽山能仁寺は曹洞宗の寺院で、『新編武 風土記稿』によると、文亀年中(一五〇一～四年)に中山家勝が斧屋文達を招いて創建し たとされる。
天正一九(一五九一)年、徳川家康より五石の朱印地が与えられるが、宝永二 (一七〇五)年、五代将軍綱吉の時に五〇石に加増される。
それに力を尽くしたのが、家勝から四代後の中山直張の子で、黒田家の養子となった直重(のち直邦)である。
黒田家は、徳川綱吉が館林藩主であった時代に家老職であったため、直邦は綱吉が将軍となってから、その小姓となって後破格の出世を遂げ、能仁寺を菩提寺とした。
また能仁寺一三世泰州廣基も綱吉の病気を快癒させるなど信頼が篤く、前天台座主一品公辯法親王直筆の山門額を賜っている。
能仁寺は、近世を通じて曹洞宗関三ヶ寺の一つである龍穏寺の末寺であったが、飯能地方では二〇余の末寺をもつ有数の大寺であった。
しかし、慶応四(一八六八)年の飯能戦争 で旧幕府方の振武軍の本陣となったため伽藍 は焼失し現本堂は昭和一一(一九三六)年二九世荻野活道師によって再建された。
【現地案内板より抜粋】

飯能観光には組み込んで欲しい一つ。
広い無料駐車場あります。
山門から続く大きい石灯籠、見頃を迎えた紅葉と青空。
飯能の地に、久留里黒田家にも所縁のある寺社に巡り会えて、良い参詣が出来ました。

御朱印を頂きに訪れました。
早朝でもあり、お参りの方も僅か、ひっそり清々しい境内でお参り出来ました。
古い石灯籠がズラリて並ぶ参道、可愛らしいお地蔵さんも赴きがあり、禅寺なので座禅・写経の申込みも出来ます。

「すごく綺麗な曹洞宗の禅寺でした。庭園と本堂を一緒に拝観することができます」

紅葉は、もしもっと色づきが進んでいれば、最高だったと思います。このお寺のことは何も知らなくて、たまたま目の前の通り道を通った時に、その山門を見ただけで、このお寺は行った方がいいなというインスピレーションのようなものがありました。 本当は他に行くところがあって、そちらに行こうと思ったんですけど、急遽予定を変更して良かったです。

境内がすごく整理されていて、見ているだけで気持ちが晴れやかになります。紅葉も所々進んでいて、まあまあの景観でした。2023年は色づきが悪いという話をよく聞きますけど、確かにそんな感じはしました。

社務所で受付をすると、裏の庭園を拝観することができますか（300円） 庭園だけを拝観するのではなくて、最後には本堂の周り（通常の参拝者は行けないエリア）に入ることができます。 これは是非行った方がいいと思います。本堂の中には入ることはできないんですけど、渡り廊下から見るだけでも素晴らしい景観でした。

駐車場も完備されていますので ア、クセスもいいです

2023年11月22日訪問。
平日ともあり混雑はなし。紅葉もいい感じに鑑賞できました。
庭内は綺麗にしてあり、好天にも恵まれ気持ちよく散策できました。なだらかな傾斜もあり、上の墓所の方まで登ると眺めも割といいです。