佐賀県立美術館・佐賀県立博物館

佐賀の歴史がよくわかります。展示もよく考えられており見易くなっています。
博物館と美術館はつながっており美術館への入り口が美しい空間になっています。

佐賀城跡を歩きながら大きな建物が目に止まり、1月2日に開館しているのかかなり確信はなかったのだが、入ってみることにした。そしたら運良く博物館も美術館も開館していて、めったにこない佐賀市で面白い展示を見ることができた。博物館では、大隈重信が尽力した「高輪築堤」のコーナーが面白くて、友人はいたく感動していた。ここでは、東京・高輪ゲートウェイ駅周辺工事の際に発見された（2022年）「高輪築堤」の実物が展示されていて、併せて「高輪築堤」建設までの映像劇が上映されるようになっていた。迫力のある映像はよく「高輪築堤」の建設秘話を伝えていたと思う。通路でつながっている佐賀県立美術館では、常設展示のコーナーで、僕の好きな佐伯祐三の油絵に出遭えて嬉しく思った。博物館に比べれば建物の規模はやや小さかったが、美術館にも佐賀の郷土に根ざした展示企画は多くあって、興味深く鑑賞が出来た。どちらの建物も広大な敷地の中にあり、ロケーションは素晴らしかった。

美術館と博物館がなかで行き来できます。
基本は無料観覧です。
家族で訪れても楽しめます。
無料駐車場あります。
おすすめです。

2023.10.7来訪。
「池田龍雄展」を鑑賞。
数多くの美術展を鑑賞していながら浅薄であり、池田龍雄の存在を認識していなかった。
東京国立近代美術館に所属されている「巨人」は観た記憶があるが、作家名までは覚えていなかった。
読売アンデパンダン展といえばタイガー立石でその活動を知ったが、世代としては立石よりもその時代を遡る作家である。
関西の具体美術協会同様、あの時代の美術家は本気で社会を変革しようとしていた。
時間を不可思議な存在としてインスタレーションで表現した「梵天」は想像を絶する時の長さ（短さ）を表現しているが、このインスタレーションはおそらく寺山修司の影響を受けていると思われる。
宇宙卵というモチーフをテーマとした写実的な作品が展示されているが、これは究極の生命体の表現であろう。肉体を極限まで細分化し、その内部には極限化された不可思議である時間が内包されている。
ピカソは絵画においてその対象を立体化したが、池田は絵画を超越し、自身の想念を具現化している。
展覧会の最後に83歳の自画像と稚児の自身をコラージュした作品が展示されていたが、ここに梵天の結句が示されている。

博物館がお勧めです❗

佐賀の自然と文化をサクッと見るのに良いボリュームの展示でした。
これなら小さな子ども連れでも楽しめます。

美術館は展示の好み次第ですか、新しい建物で設備がしっかりしているので長時間でも過ごしやすい場所になっています。

博物館も美術館も館内での飲食が制限されます。
自販機も無いので飲み物が欲しいときはすこしたいへんです。

晴れた日は周囲の佐賀城跡を散歩するのも良いですね。
紅葉の時期は過ぎましたが趣のある散歩コースです。

営業時間