伊勢志摩地方では「亡くなった人の魂は朝熊山に昇る」と考えられ、葬儀の後は宗派を問わず奥之院を訪れ、卒塔婆を建て供養する習わしがあり、これを岳参りと呼びます。

朝熊岳金剛證寺奥之院

金剛證寺の奥之院になります。「勝峰山呑海院」が正式名称のようです。金剛證寺から「この門をくぐった者は皆極楽浄土へ往生出来る」とされている極楽門を抜け、卒塔婆が並ぶ参道を抜けた先にあります。伊勢地方では、ここへ塔婆を建て、故人を供養する「岳参り」という風習があります。その為、参道にはかなりの卒塔婆が建ち並んでいます。ご本尊様は延命子安地蔵菩薩様。境内には、塔婆の価格が表記されていました。また富士見台と呼ばれるお茶屋さんもあり、軽食なども頂けるようです。自販機あり、双眼鏡あり。運が良ければ、富士山が見えるそうです。

極楽門からの道のりは、背の高い塔婆が連立していて、日常と乖離していた。（卒塔婆の供養林というらしく、１本３万円～で、一番大きなものは５０万円と、奥の院に説明あり）

山の上にあるお寺さん。卒塔婆の並んだ道が
奥之院へと続く。圧巻。ただ　伊勢志摩スカイラインを使わないと行けない。(料金１２７０円。現金のみ支払い可)展望台も楽しめば🙆

金剛證寺の奥の院です。
極楽門という門を潜って進んでいくと道の両側に卒塔婆がぎっしり並んで塀の様になっています。伊勢志摩地方では「亡くなった人の魂は朝熊山に昇る」と考えられ、葬儀の後は宗派を問わず奥之院を訪れ、卒塔婆を建て供養するそうです。大小様々な卒塔婆の間を歩くととても厳かな気持ちになります。
一番奥まで進むとお堂がありお参りできます。
お堂の右側にはお店がありこの店内からの眺望が奥の院では一番良いと思います。

「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」ということで、お伊勢参り後に参拝！

内宮からバスで～と考えていたら、バスは土日祝しか出ていないそうです(*_*)平日でしたので途方にくれましたが、せっかくなのでとタクシーで向かいました。往復でスカイラインの通行料+一万くらいの痛い出費でしたが、お寺は素敵で、行き帰りの景色もきれいで、行って良かったです。

奥の院への道は両脇に卒塔婆がそびえ立つ不思議な道で、独特の雰囲気です。少し歩きますが奥の院まで行かれると良いと思います。

すぐ近くに展望台があり、足湯&空のポストがありました。素晴らしい景色でしたよ～！ここまで行ったら足を伸ばされると良いかもです。おすすめです。